ADHDを個性と考えることが大事
いつの時代にもちょっと変わった人や人付き合いが苦手な人、ぶっきらぼうな人がいました。
集団行動が苦手でコミュニケーションが下手という人もいます。
それでも社会で生活することができましたし、大きな問題はありませんでした。
しかし、高度なコミュニケーション能力が必要な現代では、空気を読めなかったり逆に何も話さないなら、仕事も生活もスムーズに行えません。
ADHDの人にとって今の社会で生活するのは容易ではないと言えます。
子供の頃は変わった子というジャンルですんでいましたが、社会に出ると人々の目は厳しくなるのです。
そのため、自分がADHDであることを認識せずに育った人の中には、社会に馴染めず家に引きこもってしまう人もいるのです。
では、ADHDの人が社会で生活を営んでいけないという意味なのでしょうか。
もちろんそうではありませんし、現に多くの人は生活することができています。
本人や家族がその事実を受け入れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、現実逃避するなら対処するのが難しくなります。
大事なのは、家族や周りの人がその人のいい点に目を留めて、個性と考えて付き合っていくことです。
十人十色と言いますが、この世の中に同じ人はいないのです。
自分の型にはめてみるのでなく、おおらかな気持ちで接するなら大きな問題はないでしょう。
また、本人も家族や社会で居場所を見つけて幸せに暮らすことができます。
他の人と違うということはとてもいいことなのです。